南極へ人間とともに行った動物というと犬ばかり取り上げられますが・・・
南極物語
実はタケシという猫も一緒に行っていたのです。
↓(試し読みあります)
犬は犬ぞりを使うために連れて行かれましたが、
猫は何もしないのに何故?
それは、タケシが雄にも関わらず三毛猫だったからです。
三毛猫は基本的にメスしかいません。
オスは珍しく、3000匹に一匹とも3万匹に一匹とも言われています。
縁起がいいとされ、昔は航海の安全を願って船に乗せられたりしました。
そして、南極観測隊の宗谷に乗せられ、永田武隊長の名前と同じタケシと名付けられました。
何故三毛猫のオスがほとんど産まれないかと言うと、
遺伝子に理由があります。
猫では
茶色の毛を出すのはO遺伝子。
茶色以外の黒い毛色を出すのはo遺伝子。
Ooとならなければ三毛猫にはならない。
そしてどちらもX性染色体しかない。
猫の性染色体も人間と同じくメスはXX、オスはXY。
そのためオスの場合茶色か黒どちらかしか出て来ないため、
白黒もしくは白茶の子になります。
実は同様の理由でサビ猫と言われる猫もメスばかりでオスはほとんどいないのですが、あまり珍しがられないですね。
じゃあ何故あり得ないオス猫の三毛猫が産まれることがあるのか?
というと性染色体異常の子の場合です。
異常によりXXYという性染色体を持ってうまれた子は
三毛猫になる場合があります。
性染色体異常の子なので、生殖能力は無い子がほとんどだそうです。
ちなみに犬ぞりは、1956年から数年使用したのみでその後は使用していないそうです。
雪上車が十分良いので不要になった事と、
1998年発効の「環境保護に関する南極条約議定書」により南極にもともと居ない種類の動物を持ち込むことが禁止された事からだそうです。
猫好きにとってなるほど~となる情報でした。