私は介護施設に勤務しています。
介護や認知症に関する本を読むようにしているのですが、
そのなかですっごくお勧めの3シリーズがあります。
どれも在宅介護を頑張った方々の話で、
これからという方の参考になると思います。
お母ちゃんと おもしゃい東京ぐらし
漫画家さちみりほさんのお母ちゃんと おもしゃい東京ぐらし
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この一巻までは、ただただ楽しい、
田舎のお母ちゃんが上京してドタバタするお話。
ATMの前で大声で暗証番号を読み上げたり、^^;
はたまた悪徳商法にひっかかりそうになったり・・・^^;
そのお母ちゃんが怪我をした事から2巻から、
介護中心の漫画になっていきます。
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色々大変な事も山程あったでしょうに
さちみりほさんの漫画ですと実にサラッと描かれていて悲壮感がなく、大変さはあまり伝わってこないかもしれないです。
ただ、さちみりほさんや周囲の方々に
本当に愛されて大切にされているお母ちゃんの姿がとても美しく映りました。
親の介護、はじまりました。
親の介護、はじまりました。 (上・下) 堀田あきお&かよ
奥様の父母二人暮らしの母親の怪我から介護が必要になり、在宅介護をするように。
しかし、わからず屋で頑固な父親が、母親の介護をするわけもなく、
家の中はシッチャカメッチャカに。
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リフォームをするはずが何故か取手を付けておしまい。
動けない母親のための介護食を買ったはずが、
おいしいと父親が食べてしまい・・・
そのうち父親まで要介護になり・・・
ご夫婦で奮闘される姿がリアリティ溢れています。
実際に介護に携わる方の参考になると思います。
オムツをはいたママ
奥田瑛二さんの奥さんの、エッセイスト安藤和津さんの
「オムツをはいたママ」
介護のサポートの選択肢が今のようにたくさん無かった頃の話で、
残念なヘルパーさんたちの対応、
そして、護られないプライバシー、しまいには盗難まで・・・
その中安藤和津さんが必死でお母様を支える姿が克明に描かれていて、最後まで一気に読んでしまいました。
お母様がお亡くなりになられたその後、安藤和津さんは疲れとストレスからうつ状態となってしまいます。
そこから立ち直るまでの13年を描いたのがこの
「“介護後”うつ 「透明な箱」脱出までの13年間」です。
こちらは特に
介護の壁にぶつかった時、
どうやって乗り越えたか、どこへ相談したかが大変詳しく描かれて居るため、大変参考になると思います。
私も親の介護は他人事ではないため、
しっかり読ませていただきました。
いざ直面したら冷静ではいられないかもしれませんが、
あらかじめの心の準備にはなると思います!
まだまだお勧めしたい本はたくさんありますが、
特にお勧めしたい三冊を以上、紹介いたしました!